(3) 新型コロナウイルス感染症対策に使途を限定した基金を設立できないか

 

質問要旨  

 新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴い、経済的困難を抱える人が増えています。小平市では、国に先駆けて中小企業の家賃補助に取り組んだことなどは評価できますが、まだ補償が足りない部分も多く残されています。特に非正規やフリーランスで働いている人への補償などは不十分で、小平市での独自の対策が望まれます。それらの対策には資金が必要なので、新型コロナウイルス感染症対策のために寄附を募ることは意義があります。

 小平市のホームページのトップ画面にある「新型コロナウイルス感染症対策へのご支援について」というお知らせから、「新型コロナウイルス感染症対策にご支援ください」というページに進むと、「皆さんのご寄附を新型コロナウイルス感染症対策などに活用させていただきます」と書いてあり、「寄附金の活用方法 寄附の際は使い道をご指定ください」という文言の下に、「新型コロナウイルス感染症対策 中小企業・障がい事業所・介護事業所の経済的支援など」「学校におけるICT環境整備の推進」「その他の使い道」とあり、「詳しくは、小平市への寄附ふるさと納税制度(総務省指定)をご覧ください。」となっています。

 そこで、「小平市への寄付 ふるさと納税制度(総務省指定)」のページにいくと、「寄附の使い道をお選びいただけます」と書いてあり、緑化基金や文化振興基金、ごみ減量・リサイクル推進基金などが並び、最後に「一般寄附~使途を指定しない寄附~」があります。これでは、小平市での新型コロナウイルス感染症対策を支援するために寄附をしたいと思った人が、それをどのように指定して寄附できるのかがよくわかりません。「一般寄附~使途を指定しない寄附~」をした場合、それが新型コロナウイルス感染症対策に使われるのかどうかが不明です。

 

1.小平市の「新型コロナウイルス感染症対策」を支援するために使途を限定しての寄附はできるのでしょうか。

 

○小林市長

第1点目の新型コロナウイルス感染症対策を支援するために、使途を限定した寄附でございますが、このたび、寄附金の使い道に新型コロナウイルス感染症対策及び学校におけるICT環境整備の推進を追加いたしましたので、使途を御指定いただくことができます。 

 

2.大阪府は、新型コロナウイルス感染症に対処する医療従事者を支援することを目的とする「新型コロナウイルス助け合い基金」を4月27日に設立しました。5月22日までに16,137件の申込があり、2,096,405,568円集まったと大阪府ホームページに掲載されていました。また、青梅市も、市民生活や中小企業等への支援や地域経済の回復活性化、医療体制の整備など新型コロナウイルス対策の経費に充てるための「新型コロナウイルス対策助け合い基金」を5月15日に設置し、市の予算の組み換えなどで財源を確保するほか、市民などからの寄附金を積み立てるとしています。小平市でも、新型コロナウイルス対策に充てる資金を積み立てる基金を設立して、寄附金を集めてはいかがでしょうか。

 

○小林市長

第2点目の基金を設立して寄附金を集めることでございますが、基金を創設することは考えておりませんが、市民の皆様の支え合いのお気持ちを市の事業に生かせるよう、寄附金の使い道に新型コロナウイルス感染症対策及び学校におけるICT環境整備の推進を追加し、寄附を募っております。

 

○水口かずえ

寄付金なんですけれども、新型コロナウィルス感染症対策に向けた寄付金は、ふるさと納税ではないやり方でもできるのでしょうか。

 

○津嶋企画制作部長

ふるさと納税というのは、あくまで寄付金控除を使うときの表現ということで、寄付は寄付ということで、いずれのやり方であっても市の方にご寄付いただけるものでございます。

 

○水口かずえ

たとえば市役所に募金箱を置いて、みたいなことはなさらないのでしょうか。

 

○津嶋企画制作部長

市役所3階のほうにですね、財政課という窓口がございまして、こちらのほうで寄付をお受けしてございます。こちらのほうにお越しいただいて、領収証等お渡しできますので、それを使うとですね、税額の控除等もできますので、そちらのほうにお越しいただければと思っております。

 

○水口かずえ

せっかく寄付を始めたのに、ホームページ以外ではほとんど知ることがないというか、PRが足りないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

○津嶋企画制作部長

今回の寄付はですね、特別定額給付金、こちらのほうの給付が決まったことによって用意させていただいたものでございます。5月26日に発送してございます特別定額給付金の申請書、こちらのほうの書き方の書類の一番最後のところにも、寄付の案内を差し上げておりますので、すべての世帯には届いております。

 

○水口かずえ

今のところ、いくらぐらい集まっていますでしょうか。

 

○津嶋企画制作部長

現在のところですが、5件ほどご寄付をいただいております。金額で言いますと、13万6千円というところでございます。まだ寄付そのものは届いておりませんが、10万円寄付をしてみたいんだというお問い合わせもあったところでございます。

 

○水口かずえ

寄付したいという人は私のまわりにもいたりするので、せっかくなのできちんとできれば基金のような形でわかりやすくPRをしていただければいいのではないかなと思います。市独自の経済対策をやってほしいという声もいろいろ今までも上がってきていますので、寄付を募るという形で独自の支援策をわかりやすい形で寄付を募りやっていただきたいと要望いたします。よろしくお願いいたします。

 

※青字の部分の市長答弁の議事録が抜けていました。申し訳ありません。市の会議録より転載しました。