声明「辺野古米軍新基地建設に伴う辺野古周辺海域への土砂投入に抗議する」


 私たち「まちづくり市民こだいら」は、沖縄県で行われている辺野古米軍新基地建設に伴う辺野古周辺海域への土砂投入に強く抗議します。

 

 私たちは、9月の沖縄県知事選をはじめ、選挙で繰り返し示されてきた沖縄県民の辺野古基地建設反対の意思を尊重すべきと考えます。また、2019年2月には辺野古基地建設をめぐる県民投票を行うことになっており、国はその結果を尊重すべきです。それらを無視し、合意のないままに新基地建設を進めて土砂を投入し基地建設を押し進めることに抗議します。

 土砂の投入は生息域の北限とされるジュゴンをはじめとする多様な希少生物を育む大浦湾の生態系を破壊し、生物多様性国家戦略に反するものです。また、大浦湾では活断層の存在が指摘され、軟弱な地盤が広がっていることも判明しています。

 

 私たちは、「辺野古問題を考える小平市民の会」が小平市議会に提出した請願を支持します。この請願では小平市に対して、以下のことを求めています。

「国会及び関係行政庁に対し、次の事項を内容とする意見書を提出してください。

1.辺野古新基地建設を即時中止すること。

2.辺野古問題を、沖縄のみに解決を迫るのではなく、国内・国外に普天間の代替え施設が必要かどうかを含めて、国民的な議論を行い、解決の道を探ること。」

 

 私たちが住む小平市では、多様な動植物が生息する玉川上水と緑道を分断する道路建設に対して、住民の声を反映して見直すか否かを問うた住民投票が、2013年に行われました。しかし、小平市は投票用紙を開票せず、民意が明らかにされないまま、道路の建設が進められようとしています。辺野古問題とは内容も規模も異なりますが、行政が住民の意思をないがしろにする構造については共通する部分があります。

 

 国においても、地方自治体においても、行政は住民の意思や決定権を尊重すべきです。国は地域の自己決定権、沖縄県民の意思を尊重し、辺野古大浦湾への土砂投入を中止してください。

 

以上